「SELLE SMP FORMA」(サドル)の革を貼り替えてみた。

ある時あることが原因で、表皮が削れたサドル、SELLE SMP FORMA。原因は自分たちだと思っている友人I氏から、見ると思い出すから早いとこ買い換えるか貼り替えるかせよ!と言われ続けて数ヶ月。ゆるゆると準備というか計画というかしてきたのですが、フレーム入れ替えを機に、貼り替えに着手しました。

表皮が削れたサドル、SELLE SMP FORMA

表皮が削れたサドル

やることを3行で表すと意外と簡単、

  1. 古い革を剥がす
  2. サドルをキレイにする
  3. 新しい革を貼る

です。

古い革を剥がす

革を剥がすためにまずサドルをひっくり返します。淵沿いに鎹のようなものが大量に打ち込まれているので、丁寧に引っこ抜きます。表皮は鎹がなくても十分貼り付いているようですので、外した鎹は再利用しないので、捨てちゃいました。

鎹が打ち込まれていた所は、補強のためカーボンが厚めに盛られているようですね。

鎹が全部外せたら(peteramは1本外せませんでしたが)革を剥がします。あまり強力な接着剤ではないようですが、革を破かないように丁寧にゆっくりと剥がします。

表皮がはがれたサドル

剥がすとこんな感じ。

ちなみにFORMAの場合、黒は本革ですが、それ以外の色はマイクロファイバーとのこと。

サドルをキレイにする

サドル表面の掃除

剥がした後は念のためにテープ剥がしでサドル表面をキレイキレイします。車弄りの人にはおなじみのエーモンのテープ剥がしがいいですね。

キレイにしてみるとそのままでもいけそうな感じ。どうせ薄い革しかかぶせないんだから、むしろそのままの方がかっこいいかもと判断してしまうなら、それはそれでありですね。ただし、サドル自体が革を被せることを前提で手を抜いてあるので最低限バリ取りくらいはしておくべきと思われます。表面をピカピカになるまで磨くのも吉。

peteramは革を被せるので次の工程に進みます。

新しい革を貼る

剥がした表皮

剥がした革は型取りに使うので、アイロンがけして伸ばします。念のため、当て布してアイロンが正しいかと。イタリアの立体縫製されたものを平面化するのですが、このまま型をとっても、元と同じにならない悪寒が…

型どり

うまく型が取れたと思ったらカット。今回の素材は、東レのエクセーヌ。peteramはエクセーヌのアウトレット品を布百選で買ったのが余りまくっていたので、それを流用することに。

本革やカーボン調シートなどをお好きな素材を選べばいいわけですが、このサドルは形状が複雑なので、ある程度伸びて薄めの素材(厚さ1mm以下)が望ましいかと。ヌメ革は味があっていい気もするのですが、硬すぎて使えない可能性大なので、お気をつけて。

貼り方ですが、まず裏面にスプレー糊を吹き付けてサドルに載せ、位置決めをしながら端を折り返していきます。糊が厚いと少々乾くのに時間がかかったり表面にしみてきたりしますが、薄いと後で浮いてきちゃいます。peteramのは実は片側が浮いていて、いつ修正するか悩み中。まぁ、悩ましいとこです。

全体の位置が決まったら折り返した端の再接着、速乾性のボンドで力技で留めていきます。スプレー糊で十分な場所もあるでしょうが、角度のきつい所や引っ張ってる所はこれを使った方が良いかも。

サドルの革貼り替え完成

貼替が完了したサドル

できあがった。こうして見るとオシャレ。

でも、裏側は見せられませんw

「SELLE SMP FORMA」(サドル)の革を張り替えてみた。

いまどきだとこう書くんですね。完全に余談ですね。

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