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映画が見たい

12人の優しい日本人

NHK大河ドラマ「新選組!」の徳川慶喜がHRの村井先生だっていうことに今頃気づいたpeteramです、こんばんは。

だんだんと三谷幸喜にはまりつつあります。

三谷幸喜が言うには、コメディはライブが一番だそうです。ライブなら、そのときに旬なものが取り入れられているから。

なかなかライブを見にいけないpeteramは、三谷幸喜が提供する最も旬なものを見逃していることになるわけですね。残念です。

ぢゃ、ライブでやったものは、ライブでしか見られないのかというとそんなことは無いわけで、ちゃんと映画化されたりするわけですね。今シーズンも、「笑の大学」というヤツが、舞台(その前はラジオドラマらしい)から映画へと、その活躍を広げています。

例によって前置きが長くなりましたが、今回peteramが見たのは、「12人の優しい日本人」。演劇集団東京サンシャイン・ボーイズの舞台からの映画化です。タイトルからお気づきの方も多いかと思いますが、「十二人の怒れる男」という映画に感銘を受けた三谷幸喜が舞台を日本に移してコメディ化したものだそうです。

では、簡単に内容の紹介です。

現在とは違い、陪審員制度が敷かれている日本。殺人事件の陪審員12人が評決を出すまでを描いています。

ところが、集められた陪審員たちの無責任な会議ぶりに、一人の青年が異を唱え始め、何とかまともな陪審を行わせようとするのですが…

基本的な舞台はその会議室の中だけという点では、「笑の大学」に近いものがあります。基本的な登場人物は、12人。名前も陪審員一号~陪審員十二号と言う表記だけで、見る側としては彼らの立ち居振る舞いから、職業や家庭環境を推測するだけになります。

当初、青年の言葉に耳を貸そうとしなかった残りの面々が、徐々にまじめな評決へと向かっていくのですが、その流れがとにかく自然で、興味深くて、飽きさせません。

会議の中心は、やがて殺人事件の証人の証言の信憑性へと移っていくのですが、この信憑性を立証する過程が話の横糸となり、ストーリーに厚みを持たせることに成功しています。

登場人物の性格づけ、ストーリー共に隙が無く、俳優の演技も完璧。見終わったpeteramは、すっかり興奮状態だったわけです。「見てよかった」と。

ま、日本でも裁判員制度が始まってしまうようなので、この映画も笑い事ではすまなくなる日が来るのでしょうが、今のうちに笑っておくと吉かもしれません。

そうそう、「異を唱えた一人の青年」が、NHK大河ドラマ「新選組!」の新見さんだってことには、エンディングまで気がつきませんでした。

12人の優しい日本人
塩見三省 豊川悦司 中原俊

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