ぱぱの背中

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『ぱぱの背中』の背中

長男の7歳の誕生日に、昔のことを思い出してみる。

『今日は、長男の誕生日です。もう6歳になってしまいました。本当に早いもんです。「光陰矢のごとし」とかも言います。』と書いてから、早くも一年が経ってしまいました。

イヤになるくらい月日が経つのが早い今日この頃なのですが、忘れないうちに長男が幼稚園の年少だったころに二人で話したことを。

長男と入浴中のことです。

幼児は、どれくらい昔の記憶があるんだろうと、こんな質問をしてみました。「ねぇ、生まれたころのこと、憶えてる?」

回答が、想像外だったんですね。「ぼく生まれるの、もうイヤだよう。生まれるの、狭くて、暗くて、怖いよぉ。」生まれる時のことを答えてくれたのです。

「狭かったの?」「うん、それで、『早く出たいー』って、お母さんのおなかの中で暴れてたの。」

「お母さんの声は聞こえた?」「うん、いっぱい聞こえた。」「お父さんの声は?」「たまに聞こえた。」

この後は、だんだん話が嘘っぽくなってきたのですが、少なくとも初めの会話はホントのことだった気がします。

今になって、昔こんなことを教えてくれたんだよと長男に話しても、「へー、そうなんだ」と話したことすら憶えていない様子。

ただ、人が言うように、子宮内にいた記憶が、長男にとっては最良の記憶だったと言うわけでもなさそうです。生まれるという行為自体が辛いから。がんばったね。

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