新しいダイエット方法その2(良い子はまねしないように)
前回のエントリが好評だったよう(ウソ)なので、peteramが若いころに経験したもう一つのダイエット方法を紹介します。
その名も「食中毒ダイエット」。
ただしこの方法、健康を害することによりダイエットしますので、決してまねしないでください。
あれは、高校1年生の夏休み、入部したボート部の夏合宿第一弾が終わったばかりのことでした。
当時のpeteramは、比較的ぶくぶくぎみの高校生でした。志ん朝身長は多分今と同じぐらい体重は72キロ。でっぷりして、のそっとした感じだったらしいです。
そんなpeteramが選んだクラブ活動はボート。アイビーな香りに包まれた、マッチョなスポーツです。
peteramの通っていた高校は、そこそこ有名な大学の付属高校で、その夏合宿は、大学の合宿所を借りて行われたものだったわけです。が、問題はその合宿所の台所です。
ということで、ダイエットに適した合宿所の条件を公開します。
- 米袋に入っている黒い粒粒、「これ何?」「ン、ネズミの糞」
- (ボートをしているとグリスで手が汚れるのですが)「いやぁ、ハンバーグ作ると、手がきれいになるよ」
- 台所を何ヶ月も掃除しない(初めの2年間で、掃除されているのをみたことがない)
その後(その前も)、食中毒事件を繰り返していたんでしょう。peteramが高校3年生になったことから、毎週1回台所の大掃除が行われるようになりましたが。peteramたち高校生は、合宿所が手狭なことを理由に、その夏限りで合宿所を追い出されたのでそれ以上の被害を受けなかったのですが、少なくともその夏は、インターハイ選手一名と、peteramと同期もう一人が食中毒の被害にあってしまったのです。
そのインターハイ選手、その合宿が、インターハイ直前の調整合宿であったため、インターハイではお腹抱えて船に乗り、ただの錘にしかならなかったようです。
で、問題のpeteramですが、合宿から帰った翌日、真夏だというのに自分の吐く息が以上に熱いことに気づきます。さらに、猛烈な下痢。母親から体温計を借りて測ってみると水銀柱が42度を軽く超えてます。「これぢゃ、入院させられる」と思って、体温計振って、温度を40度ぐらいまで下げてから母に見せたのですが、「お腹壊してて熱がこんなにあったら危ない」とそのまま病院に連れて行かれてしまうのでした。
peteramの実家の近所には、併設されている施設を含めてこの世のものとは思えないぐらい巨大な病院があるのですが、そこに連行されます。そこで、想像もしなかった方法で熱を測られ、そのまま入院。一晩で、5本ぐらい点滴をうたれ、氷嚢と薬で解熱。ちなみにこの病院、もともと伝染病を扱う病院だったこともあり、ちゃんと感染症の患者を隔離する病棟があるのですが、もちろんpeteramも隔離。法定伝染病の可能性もありますからね。
二日間ぐらい、絶食と点滴。トイレは個室内にあるんですが、入ってないときは、紫外線が照射されるすばらしい仕様。面会に来た母親とは(25年前ですが)テレビ電話で会話です。
4日目ぐらいから、食事再開。初めは重湯から。ちなみに、隔離病棟ですから、食事を直接は持ってきてくれないんですよね。
壁に食事を配膳するための扉があるんですが、二重扉になっているんです。で、配膳係の人は、廊下側の扉を開ける前に、まずそこに消毒スプレー。あけて、食事を置くところにも消毒スプレー。食事をおいて立ち去る。という感じで配膳していきます。患者さんは、俺ってバイキンなのね、って気分で部屋側の扉を開けて食事を取り出すのですが、疑いが晴れるまではしょうがないところです。
結局、一週間の入院で、72キロあった体重が65キロに。ずいぶんすっきりしてしまったものでした。