逃亡者の10話めを見ていままでの犯人の推理を反省してみる(第8弾)…ネタバレ??
神奈川県警の尾崎カオルの上司と會津藩の広沢様が同一人物だってことにいまさら気づいたpeteramです、こんにちは。って言うか、江口洋介。キャラが違いすぎてギャップありすぎ。
と言うわけで、このあとは、人によっては見ないほうが良いかも、ってことが書かれているかもしれませんので、お気をつけて(と言っても裏情報があるわけではないですが)。
逃亡者公式サイト
登場人物の相関図は、もうあんまり意味ないですね。八木さんも出てないし。
今週は最終回に向けて何かと慌しかったけですが、陸くんを拉致しているのが小野寺千秋だって部分を、いきなり顔出ししてしまうなんて、先週までの盛り上がりに一気に水をさすあたりが心憎いですね。
まぁ来週の最終回はスペシャルぢゃ無いようで、一時間でけりをつけるには急がなきゃならないってぇのも、わからないではないですが。
で、そんな第十話を簡単に振り返ると、こんな話でした。
- 永井陸を介護する小野寺千秋
- 田所狙撃現場の峰島のところに八木到着
- 「永井はシロだ。一連の事件、実行犯すべて田所だ。」と峰島
- 「俺が信じるのは物証だけだ。」と八木
- その言葉を聞き、田所の指紋を採取する峰島
- 田所の宿泊先を永井とともに訪ねる尾崎、しかしすでに別の男が侵入し、紙袋を持ち去っている
- 男を追う永井と尾崎、アクシデントで、男が持ち去ったものは「808」と書かれたレントゲン写真と判明(0が小さい)
- さらにその紙袋が、殺害された永井淳子から、やはり殺害された東弁護士宛のものとわかる
- 警視庁鑑識課で田所から採取した指紋と永井の指紋を比較する峰島
- しかし田所の指紋はやはり田所のものでしかない
- 警視庁の捜査により田所に490万振り込んだ人物が小野寺であることが判明
- 来栖慶介の点滴液に何かが混入されていることを小野寺千秋が察知し交換、同時に警視庁の刑事が任意同行を求める
- 取調室、八木が小野寺を取り調べるが、そこに極楽とんぼの片割れが入室、取調べの交代を申し入れる
- 「とんだヘマをしてくれたもんだ…」と国枝「黙秘してください」
- それに対し小野寺、「院長の身に何かがあったら、その時は私がすべてを公にします」
- 特別室808号室から退院する藤堂ナツミと、それを送る郡司のため息
- 友達に脅されたという鬼塚咲と会う永井、友達の父が警視総監であることを知る
- 友達をナツミと口走ってしまう咲、ナツミは堕胎をするために来栖総合病院に入院していたと続く
- 永井と話す伊川が、永井淳子殺害と自分の追っている事件の関連に気づく
- 被害者の少年は、頭を殴られて死んだはずなのに、カルテには内臓破裂と記述され、腎臓がきれいになくなっていた
- 「生きた人間から取り出された腎臓の使い道なんて、たった一つしか無いわ。生体
肝間移植。」(笑)(通りすがりのドラマ好きさんからご指摘いただきましたが、生体間移植だそうで…) - 少年が死んだ日に手術を受けた人は藤堂ナツミだけ
- 永井淳子が出かけている間に容態が急変して、少年は死亡した
- 来栖慶介の意識回復
- 一方警視庁では、田所殺害の犯人が永井徹生であると国枝が発表、その言葉に抑えた表情ながらも唖然とする八木
- 小野寺の部屋をたずねる尾崎、陸の痕跡は見つけるものの本人はすでにいない
- 指紋を追う峰島、警視庁保管の田所と永井の指紋が摺りかえられていた事を発見
- このため、凶器の指紋と一致するのは田所の指紋
- 摺りかえたのは国枝
- それを尾崎に報告する峰島だが、「そこまでだ、峰島、そこまでだ、ずいぶんと興味深い話をしてたじゃないか」八木登場
- 尾崎も数人の男に取り囲まれる
- 永井も来栖慶介の手配で来栖総合病院に侵入するが、郡司から連絡を受けた国枝が手配する警官隊に包囲される(八木の姿は見えない)
今週もすっかり長くなってしまいました。で、少々反省を。
絡んでいました極楽とんぼ。すっかり能無しなキャリアを演じているだけかと思ったんですけど。勇気がいるんですよね、こういう人を悪役で使うの。
その昔、森次晃嗣(当時は森次浩司だったかもしれません)という俳優が、 東野英治郎時代の水戸黄門にゲスト出演してました。森次晃嗣の役どころとしては極道者などに虐げられる町の善人というのが多く、見ている方としても、ついつい偉大なるマンネリズムに身を委てしまったものです。
で、どのシリーズだったかも、はっきりとしたストーリーも憶えていないんですが、この森次晃嗣が大悪党を演じたことがあったんです。基本的にはいつもと同じように極道者などに虐げられる町の善人のふりをして。実はその極道軍団の親玉だったという、視聴者の期待を逆手にとったシナリオでした。そのときに見せた、善人面から悪人面に変わるときの凄みのある笑顔が今でも忘れられません。
プロデューサーの思う壺にはまって怒り狂ったのがうちの母親。「この人がこんな役をやっちゃいけない!」「こんな悪いやつは初めて見た!」あらん限りの悪態のつきようです。
それもそうですよね。名前で気づいた方も多いと思いますが。詳しくは、森次晃嗣 OFFICIAL-PAGEでもご覧ください。ぼくと同年代以上の方にはわかっていただけると思います。
で、話を戻すと、極楽とんぼ。今回のシナリオは、視聴者がなるべくミスリードしやすいように構成されていたので、ほんとならもう少し疑ってかかるべきでした。最終的には組織の中で踊らされている役どころという落ちなのでしょうが、それでも加藤浩次にこの役を負わせるとは、恐れ入りました。
で、反省の第二点目は、指紋のトリックです。
正直警察関係者を悪役に仕立てるってことは、ぼくの頭の中には無かったんですよね。なんでかって言うと、警察関係者を黒幕チームに入れてしまうと、何でもできてしまうからです。簡単になるんですよね、話を作るのが。ま、だまされたものはだまされたと反省しますが、それやられると、「離婚届」も「裏口の戸の鍵は閉まってた」も覆ります。藤堂ナツミの父親は力があるってのは第一話で張られていた伏線ですが。うーむ、迷宮入りだ。
そうそう、今日田所の部屋から資料を持ち逃げした男の車のナンバー、「98-34」。7話めで田所を乗せていった車ですね。それがあたっただけでもラッキー。
でしょうがないので、今週のストーリーに突っ込みます(実は今週だけではなく突っ込みどころ満載なんですけどこの話)。
腎臓摘出しておいて、生体肝移植は無いでしょ、伊川さん(通りすがりのドラマ好きさんからご指摘いただきましたが、生体間移植だそうで…)- そもそも堕胎手術を偽装して盲腸で入院って、安っぽくないですか、ストーリーとして
- 腎臓って、二つあるんですよね…
- 肝臓って復活しやすいから、全部とらないで、部分的に移植するんですよね…
- どっちにそろ、人一人の命奪ってまで臓器取り出す必要があるのかどうか疑問
- 赤坂の町を闊歩する逃亡者永井徹生
そもそも、峰島まで永井の協力者になってしまったところで、すっかり追うものと追われるものの緊張感がなくなってしまっているんで、すでに逃亡者ではないんですが。
でpeteramが想像するそんな事件の背景を、少々アップデート。
- 臓器移植を受けたお金持ちの藤堂ナツミのドナーは、手術の五日前に救急で運び込まれた少年
- 不正な脳死判定で、少年から臓器を摘出
- 永井淳子は、その件について、来栖慶介を糾弾し、事実の公表を迫る
- 来栖慶介が永井淳子殺害、およびその罪を永井徹生に罪を被せることを決定
- 事件当日、永井徹生を家から外に出すために、藤堂ナツミによって鬼塚咲が使われる
- 娘は殺しても、孫は助けたかったので、来栖慶介自ら永井陸を病院に呼び出す
- 田所豊による永井淳子殺害
- うっかり帰ってきてしまった永井陸負傷
- うっかり帰ってきてしまった永井徹生と田所豊遭遇
- 凶器の指紋は田所のものだが、鑑識課のデータベースの指紋が永井と田所で入れ替えられていた
凶器の指紋および、離婚届けの筆跡は、身内なら結構楽に取得可能「逃走した実行犯は裏口から逃げた」と言う永井徹生の証言に、警察は鍵は閉まっていたというが、身内なら簡単に合鍵ぐらい用意できるのではないか- で、黒幕が来栖慶介、助手に小野寺千秋、
スポンサーに藤堂家、あと一人ぐらい警察に協力者、が真犯人グループ - 警察は警視総監の娘の藤堂ナツミがキーであることを察知し、スキャンダルになることを恐れて勝手に手を回す
根本的な推理はまだ生き残っていますが、郡司がどう絡むのかが不明のままです。ただの狂言回しのような気もしますが。
で、次週最終回。期待してますよ、八木さん。来週終わったら、このページも大反省会大会です。